三島由紀夫レター教室

登場人物5人の手紙のやり取りのみで記述された小説。

三島由紀夫の小説は、文体とかで挫折して読めなかったけど、

全編通してゆるさがあって面白い。

丸トラ一の抜け具合、惚けた感じ、理不尽な内容があるから、全体が緩く、滑稽に感じる。

氷ママ子から、空ミツ子への英語講座に関する手紙と最後の本題の切り出し方に、

年いった女のこわさを感じる。

形式でなく、人柄を出すこと、これだけ面白い文章が書けたらいいのだけれど。